平塚市の意識調査より

先日、市役所の会議室で行われた「平塚市地域福祉計画策定に伴う生活困窮者自立支援方策懇話会」という、やたら長い名称の会議に出席した。平塚市には今までも福祉全般に関わる「地域福祉計画」はあったが、今回新たに「生活困窮者自立支援計画」を策定し加えることになったという。そこで関係機関の意見を伺いたいということで「平塚パトロール」のメンバーとして呼ばれた。

 この他にも「自殺対策計画」や「成年後見制度利用促進計画」も新たに加え、市の地域福祉全般にわたってより充実した計画にしたいという。その意欲的な姿勢は評価したい。しかし、計画を実際に行うには、なんといっても予算と人的資源が必要。計画倒れ、絵に描いた餅にならぬことを願うばかりだ。

 計画立案にあたって市のほうで住民意識調査を行っている。その結果が計画案の資料として添付されていた。いくつか紹介しよう。平塚市の家族構成は二世代同居世帯(親、子)が1番多くて46.6%、次が夫婦のみで26.0%、その次が一人暮らしで13.2%である。前回調査(2012年)より一人暮らしが増加傾向にあるとあった。
 次は、どのような悩みやストレスがあるかという質問。やはり1番は病気や健康上のこと。2番は家族、友人、職場の人間関係。これも予想通り。この二つが特出していた。

 悩みやストレスを感じた時、相談できる相手はという質問では、やはり1番は同居の家族、親類。2番が友人、職場や学校の人。3番が別居の家族、親類。この3つで78%を占めていた。一方、親しい近所の人、自治会や民生委員などの地域の人はごく少数。地域の人間関係が希薄であることがわかる。

 それを裏付けるのが次の調査。どの程度の近所づきあいかを問うたもの。立ち話程度が1番で32.8%、次にあいさつ程度で30.5%。この二つで6割超。ほとんど付き合いがないがなんと11.0%もいた。

 最後に興味深い質問。相談がしづらい(相談したくない)理由を問うたもの。1番はなんと他人に頼りたくないので、自分で何とかしたい、だった。世間はお互い様。もっと、助けて、と言ってもいいのにと思うのだが。皆さんはどう思いますか。