若い世代の座右の銘

朝、新聞を読んでいて、思わず連れ合いに「新聞に面白いことというか、いいこと書いてあるよ」と教えたのは「20代までは親からもらった顔。30歳からはあんたの性格が顔に出るよ」という言葉。これは大学2年の時、母親から言われたという女子大生の投稿記事。思わずお互い相手の顔を見て、そういうものかもしれないと変に納得。

 他にも若い世代の「座右の銘」が紹介されていた。「早し良し、ちょうどよし危うし、遅し悪し」。これは祖父がいつも言っている言葉を大事にしている小学生の座右の銘。時間を守ることは信頼にもつながるということも学んだという。

 「大丈夫や!失敗してもいいんや!死にゃーせん!」。これは小学6年の時、新入生歓迎のスピーチを頼まれて尻込みしていたら、先生から言われた言葉。今高校生の彼女はその後積極的な子に変わったという。今でも迷った時には「よし!死にゃーせん!」と意気込み、楽しい日々を送っているという。

 「努力は簡単に人を裏切る」。中学3年の時に塾の先生が言った言葉を紹介したのは女子高校生。当時、受験生だった彼女は「努力は絶対に裏切らない」と周りから言われて、しかし結果が思うように出ず、追い詰められていた時だったという。この言葉で現実を冷静に見つめることができ、少しだけ気が楽になり、また新たな気持ちで受験勉強に取り組むことができたという。

 このように言葉の力はすごい。私も子どもの頃に周りの大人たちがよく言っていたことわざが耳に残っている。「早起きは三文の徳」「いつまでもあると思うな、親と金」「安物買いの銭失い」などなど。なぜかお金に関するものが多い(笑)。

 聖書から短いことわざになるような言葉を拾い出してみよう。「受けるよりは与える方が幸い」「新しいぶどう酒は新しい皮袋に入れるべきである」「求めよ、さらば与えられん」「岩の上に家を建てる賢い人、砂の上に家を建てる愚かな人」「天に宝をたくわえなさい」「思い悩むな、命は食物にまさり、からだは着物にまさる」などなど。これらを「いろはかるた」にしてみるのも面白いだろう。だれかやってみませんか。