クリスマスってな~に?

今では日本でクリスマスという言葉を知らない人はいない。12月に入ると商店街やデパートではクリスマスセールが始まり、最近では大掛かりなイルミネーションがあちこちで輝き始める。プレゼント交換やクリスマスパーティーも盛んに行われ、クリスマスケーキは家庭のパーティーでは定番。

 でも「クリスマスってな~に?」と聞くと分からない人が多い。サンタクロースの誕生日だと思っている人もいるようだ。クリスマスは主イエスの誕生をお祝いする日である。12月25日に祝った最初の記録は336年のことだと言われている。

 もともと「クリスマス」はラテン語のChristes Maesse(クリスト・マス)で、「キリストのミサ(礼拝)」である。Xマスって書いてあるのは、キリスト(救い主)のギリシア語の頭文字Ⅹを用いて、Xマスと書き表わしているもの。

 クリスマスは「キリスト(救い主)礼拝」なので、金や富、地位や名誉を救い主(人生最高の価値)としている人にとっては単なるイベントでしかないだろう。また、マタイ福音書は主イエスの誕生の話を聞いて、ヘロデ王やエルサレムの人々は不安に思ったと記している。

 「メリー・クリスマス」は「クリスマスおめでとう」だが、なぜおめでたいのか、なぜお祝いするのだろうか。それは、なぜ主イエスはこの世に来られたのか、お生まれになったのかということになるだろう。ヨハネ福音書に「神は、その独り子をお与えになったほどに、世を愛された。独り子を信じる者が一人も滅びないで、永遠の命を得るためである」(3:16)とある。

 主イエスご自身が「わたしは○○のために来た」と言っているところを見てみよう。「罪人を招くため」(マタイ9:13)、「仕えるため」(マルコ10:45)、「失われた者を救うため」(ルカ19:10)、「命を受けるため」(ヨハネ10:10)などある。ここに神の無条件で無限の愛がある。その愛を喜び分かち合うことこそ、クリスマス。