ホルモン力?

先々週に、幸福度を上げる話を書いた。今週は「ホルモン力」を高めて快適な生活を、である。朝日新聞土曜版(6月13日)によると、46歳で乳がんを経験したタレントの山田邦子さんは、「ホルモン力」に注意した生活で体調を取り戻した、とあった。

 「ホルモン力」とは、心身ともリラックスして、楽しいと感じているときに、いいホルモンがたくさん分泌されるという考え方だそうです。「ホルモン焼きを食べて、元気になろう」という次元の話ではないらしい。

 慶応大医学部の伊藤裕教授によると、ホルモン力を高めるキーワードは「楽食、楽動、楽眠、楽話」だ。「快食、快眠、快便」は健康のバロメーターと聞いたことはあるが「楽食、……」とは、聞きなれない造語である。「ホルモン力」をつける生活術としての4つの「楽」とは何か。

 まず「楽食」とは、空腹を感じる、わくわくして食べる、規則正しく食べる、夜中は食べないなど。特段目新しいことはないが、空腹を感じるにはやはり体を動かさないといけない。そこで「楽動」。運動で血の巡りをよくする、毎日30分ぐらい歩く、ぬるめのお湯につかるなど、血行を良くするのがポイントである。

 三つ目の「楽眠」。同じ時間に寝て起きる、暗くして寝る、昼寝をするなど。早寝早起き、朝日を浴びる、は私の健康法。最近は昼寝を取り入れた。昼寝の効果は抜群らしいと聞いたからだ。最近、学校や企業なども「お昼寝タイム」を取り入れているところが増えているという。

 最後に「楽話」。なるべく多くの人と握手をする、愚痴を思いっきり言ってみる、ペットをかわいがる、三日坊主を恐れず何でも挑戦するなど。ポイントは「誰かとともに生きている」という実感を持つこと。するとオキシトシンと呼ばれる愛情をつかさどるホルモンが脳の下垂体から分泌される、という。神と隣人と共に生き、愛する。