カテゴリ:牧師室から2015



2016/03/27
イースター(復活祭)おめでとうございます。イースターはイエス・キリストが死からよみがえられたことをお祝いする日です。キリストの復活は、「死者のよみがえり」「死の克服、いのちの勝利」という希望の告知です。そしてそれはキリストへの信仰だけが明らかにしてくれる、神の秘儀です。教会はこの復活の告知から出発しました。...
2016/03/20
新聞をはじめ、いろいろな雑誌、本などを読んでいると、時々素敵な言葉に出会います。今日は、そんな言葉をいくつか紹介しましょう。...
2016/03/13
今日はレント(受難節)の第5主日です。レント(今年は2月10日~3月26日)は私たちのために主イエスが苦しみを受け、十字架の死を通して救いを完成して下さった恵みの出来事を深く覚えて過ごす大切な時です。なぜなら、主イエスの十字架の死と、その復活の出来事からキリスト教は始まったと言ってよいからです。「キリストが復活しなかったのなら、私たちの宣教は無駄であるし、あなたがたの信仰も無駄です」(コリント一15章14節)。  そこで、1週間早いですが、レントの最後の週、受難週(今年は3月20日~26日)と呼ばれる、主イエスの生涯の最後の一週についておさらいをしてみましょう。四福音書(マタイ、マルコ、ルカ、ヨハネ)はそれぞれにかなりのページを割いて受難週を記しています。しかし、四つの福音書の受難週記事には、当然多くの共通点もありますが、相違点もたくさんあります。それぞれの福音書記者の用いた資料(伝承)と、編集の意図(強調点)の違いによるものです。そこで今回は、最古の福音書と言われるマルコ福音書によって、この一週間をたどってみましょう。  (1)日曜日(棕梠の主日・枝の祝日):エルサレム入城(マルコ11:1-10)。  (2)月曜日:宮潔め(11:15-19)。  (3)火曜日:神殿説教(11:20-13:2)。  (4)水曜日:オリーブ山説教(13:3-37)。  (5)木曜日(洗足木曜日・愛の戒めの木曜日):最後の晩餐(過越)・ゲッセマネ・逮捕(14:12-72)。  (6)金曜日(受難日・受苦日・聖金曜日)ピラトの裁判と判決・十字架の主の死・埋葬(15:1-47)。  (7)土曜日(安息日・聖土曜日):女弟子たちが香油を準備したこと(16:1)以外、聖書記事ナシ。  受難週をマルコ福音書に従って読み、祈り、主イエスの受難を想起しつつ過ごし、そしてイースターの朝を迎えましょう。なお、金曜日(25日)は受難日祈祷会を10時30分から行います。  *『礼拝を豊かに―対話と参与』(日本基督教団出版局)を参考。  
2016/03/06
先月の10日(水)よりレント(受難節)が始まっている。レントはイースター前の6回の日曜日を除いた40日間をいう。主イエスが荒れ野で40日間断食されたことに基づく。この間は悔い改めのための特別な期間で、一日一度の食事しか取らず、肉や酒の飲食を禁じた時代もあった、という。日曜を除くのは、日曜が主イエスの復活の喜びの日であって、断食すべき日ではないからである。  レントは悔い改めの時というが、悔い改めるには、何をどのように悔い改めたらよいのか示されなければできない。そのためには聖書を読み、神の御声を聴かなければならない。だからレントはキリスト者としてどのように生きたらよいのか、神の御心を知る時でもある。それには、詩篇46:11「力を捨てよ、知れ!わたしは神」(新共同訳)「静まって、わたしこそ神であることを知れ」(口語訳)との姿勢が大切である。これはどういうことか?あなたが神であることは知っている。今更、静かにしなくてもというかもしれない。しかし、本当に神の御心、御力を知った上で、私たちは主に喜ばれる信仰生活を送っているだろうか。案外、私たちは神の前に静まることなく、自分の思いで、いたずらに動き回ってはいないだろうか。  忙しくしていないと不安な人がいる。しかし、忙しい時、人は心を失い、静かに聴く忍耐力がない。だから、すぐに人を非難し、裁く。神の言葉の中に、神の恵みをくみ取れない。困った忙しさである。霊的無能な忙しさである。信仰から遠い忙しさである。神の臨在に気が付かない危険な忙しさである。  レントは、霊的危険な忙しさの生活パターンから、自己を解放する時である。自らの力を捨て、静かに神と親しく交わることによって、神から新たな力を頂くことができる。また新年度に向けての準備の時でもある。時間を献げて祈祷会で祈り合いたい。祈りを合わせることで、慰められ、強められ、信仰が回復する。充実したレントの期間となるように、悔い改めと感謝の祈りを献げたい。
2016/02/28
聖書の中には「喜びなさい」という言葉が八百回も出てくる。「えっ、ホント、うそみたい」と思われるかもしれないが、「うそ八百」ではない。特に有名なのは「いつも喜んでいなさい」(テサロニケ一5章16節)だろう。でも、人はいつも喜べないもの。...
2016/02/21
「東西教会 分裂超え 初会談」という大きな見出し(朝日新聞2月14日)。記事を読むと、11世紀にキリスト教会が東西に分裂して以来初めてとなる、ローマ法王と東方正教会で最大勢力を持つロシア正教会の総主教の会談が12日、実現した、とある。...
2016/02/14
昨年末、恒例の一年の世相を表す漢字として「安」が選ばれた。だが、なんだか違和感があった。平安の「安」というより、不安の「安」ではないのかという思いがしたからだろう。世界的にも不安が人々の心を支配するようになってきている。紛争、テロ、政治、経済、環境破壊、自然災害などの不安。...
2016/02/07
ある本に「レントなきイースターはなし」と書いてあった。私はハッとした。イースターが盛り上がらない。イースターを心から喜び感謝する気持ちが少なくなっている。それはレント(受難節)の過ごし方に問題があるのだ、ということに今更ながら気づかせてくれた。悔い改めさせられた。感謝。...
2016/01/31
三浦綾子さんの『小さな郵便車』(角川文庫1991年)は、人生相談の回答14篇をまとめたものである。  ...
2016/01/24
朝日新聞の一面の「天声人語」の左上に囲みの小さな連載物があった。大岡信氏による「折々の詩」で楽しみに読んでいた。今は、鷲田清一氏の「折々のことば」となって続いている。古今東西の「ことば」を紹介し短い解説がついている。身近で分かりやすく、1分程度で読める。...

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