憲法改悪に反対

5月2日恵泉教会で「憲法フェスティバル2015」が行われた。私は体調不良で参加できなかったが、プログラムを見せてもらうとそこに「憲法改悪を許さない私たちの決意表明」が記載されていた。

 冒頭に「今、政府自民党は、日米防衛指針(ガイドライン)を改定し、集団的自衛権の行使容認、自衛隊派兵の恒久化法、文民統制の廃止、など戦争ができるための法整備を着実に進め憲法改悪への道をひたむきに突き進んでいます。私たちは、これら全ての改憲の動きに反対し、そのために祈り、行動することを決意します。」と力強く書かれていた。

 確かに今、安倍政権は第9条の「紛争を解決する手段として戦争をしない、そのために戦力は持たない」という規定を「自衛のために国防軍を持つ」という規定に変えようと、改憲の動きを活発にしている。

 今、日本は領土問題と歴史認識で、近隣諸国との関係が極めて悪化しており(それも安倍政権自ら招いたことだ)、安倍首相は、米国との同盟関係を頼みにしている。それが先日の「ガイドライン改定」と安倍首相とオバマ大統領との会談である。

 しかし、米国人の大半は、日本に米軍基地を置くのは米国の世界戦略のためであり、日本を守るためではないと考えている。米国政府は、日本も軍隊を持ち、必要な場合には米国と一緒に戦争をしてほしいと、改憲を促している。

 しかし広く世界を見渡すと、世界の流れは、軍事よりも経済協力という方向に向かっている。米国自体、対日貿易より対中貿易の方がはるかに大きく、中国との共存の方向に進んでいる。このような時期に、第9条を変えて軍隊を持つことは、世界の潮流に反することである。むしろ第9条は、世界の目標にするに足りる貴重な指針である。この70年、戦争侵略によって他国の人を殺さなかったことで、日本は世界で高い評価と信頼を得ている。これからも誇りをもって平和を希求していこう。