「家になってくださる神」ヨハネ14章1節~4節

わたしの父の家には住む所がたくさんある。もしなければ、あなたがたのために場所を用意しに行くと言ったであろうか。ヨハネ14章2節

 

今月私たちは「地域と福音」ということをテーマにみ言葉を聞いています。私たちの教会は住む場所を失った人たちのために、シェルターを運営しています。先日利用された方は住む場所と所持金を失い、3日間野宿をしている方でした。彼と話していて一番強く感じたのは、私たちには家が必要だということです。そしてもう一つは、私たちは自分を助けてくれる人、精神的な支えになってくれる人が必要だということです。教会がシェルターの働きを、神様の働きとして担っていくことはとても大切なことだと思います。

今日は聖書から、神様は家になって下さるお方だということを読んでゆきたいと思います。神様は私たちに家、住む場所、留まる場所を与えて下さるお方です。そして神様は私たちの心の居場所、拠り所となってくださる、その事を見てゆきたいと思います。今日の個所を改めてみてゆきましょう。

聖書によれば、神様のところには、私たちが住む家がたくさんあるそうです。そしてもし足りなければ神様はまた作ってくださるそうです。そしてさらに3節、神様は迎えるための家を作った後、家の無い人を迎えに行って下さるお方です。そしてその家に招き入れてくださるのです。

それが神様の働きです。なんと、準備して待っているだけではなく、ここがあなたの家だよと招き、迎えに行って下さるお方だというのです。今この時代こそ、本当に聖書に書いてある通りの出来事が起きて欲しいと願います。そして教会がそれを少しでも実現できたらと思います。

そしてもちろんこの個所は住む住宅のことだけを言っているのではありません。神様が私たちに心の家を与えてくださる、心の家になってくださるということもここで示されています。私たちには住宅と共に、心・魂が安心して過ごせる場所が必要です。私たちの人生には様々な出来事が起こります。私たちはその時どこかで、人生の寒さ、雨風をしのがなければなりません。私たちは住宅が無ければ、生きていけないように、心の家となる場所、心・魂が安心して過ごせる場所が必要です。

神様はその家、心の家にもなって下さるお方です。神の家にいるから、私たちは人生の苦しさを乗り越える事がきるのでしょう。実に神様は家の無い人に家・住宅を準備してくださるお方です。そして神様は私たちの家、私たちの心の家・魂の家となって下さるお方でもあります。

教会は神様の働きとして、家の無い人のために、シェルターを開いてゆきましょう。そして私たちも、神様の家に留まりましょう。そこで安心して過ごし、休憩し、歩みましょう。お祈りいたします。