バチカン 自己批判 

先週のクリスマスイブ、夕刊のある記事に目が釘付け。見出しに「バチカン 15の病」とある。記事を読んでビックリするやら驚くやら(同じことか)、感心するやら、う~んと考え込んだり。

 「自らを批判し、改善できない法王庁(バチカン)は病気だ」と、ローマ・カトリック教会のフランシスコ法王は、枢機卿らに向けたクリスマスのあいさつで、バチカンの官僚主義的で内向きな体質を厳しく批判した。法王の勇気に拍手。「バチカンが患う15の病気」とは?

 ①自分たちが不滅で不可欠だという感覚「自らを批判し改革できない法王庁は病気だ」
 ②働き過ぎ「仕事をしたら休むことが必要」
 ③心が石のように頑固になること「泣いている人と共に泣き、喜ぶ人と共に喜ぶ。人間的な繊細
  さを失うのは危ない」
 ④計画しすぎること「計画を変更しない方が楽かもしれないが、神のみ心に従う自由を失っては  いけない」
 ⑤調和なく動くこと「和が乱れれば、雑音が混じる楽団のようになる」
 ⑥精神的な「認知症」「神との出会いを忘れた者がいる」
 ⑦張り合ったり虚飾に走ったりすること 
 ⑧存在の「統合失調症」「現実の人と向き合わず、官僚主義的な仕事に収まっている」
 ⑨陰口を言う「はっきり物の言えない臆病者の病気だ。『蔭口というテロ』に警戒を」
 ⑩上司を神格化する「出世第一主義と日和見主義の餌食だ」
 ⑪他者への無関心 
 ⑫お葬式のような深刻な顔「伝道者は喜びを伝えなければならない」
 ⑬物欲 
 ⑭閉じられた「内輪」を優先する 
 ⑮世俗的な利益を求め、見えを張る。

 以上です。過激にして実直、そして信仰者としての主への熱い思いが伝わる。主イエスが祭司や律法学者、バリサイ派の人々を激しく批判したみ言葉を思い出す。同時にそれは我々に向けられているのだ。