ペンテコステ(聖霊降臨日)

「教会暦でいうと今年のペンテコステは来週の5月24日です」と言っても「それって何?ヘンテコな日?」なんて言われそうです。「ペンテコステ」はギリシア語の「第50」の意味。何から数えて第50なのでしょうか?旧約聖書ではユダヤ教三大祭りの一つである過越しの祭りから数えて50日目。だから「五旬節」とも言います。この日は麦の収穫感謝礼拝を行いました。これに、モーセがシナイ山で十戒を中心にした律法を与えられた記念日という解釈が加えられ、ユダヤ教の誕生日としています。

 では、新約聖書ではどうなるのでしょうか?50日目は。それは、イエス・キリストの復活から数えて50日目となります。その日は何か特別なことがあったのでしょうか?使徒言行録2章によると、イエスのかつての弟子たちが「一つになって集まっている」とき、「突然」(人々の予想や計画を超えて)、聖霊が降り、その後、聖霊の働きによって弟子たちがイエスの復活の証人として立ちあがり、キリスト教会が誕生することになるきっかけになったのです。教会の創立記念日と言ってもいいでしょう。

 ところで、皆さんは、「霊」「聖霊」という言葉からどんな感じを受けますか。「幽霊」「交霊術」「心霊写真」など、オカルト的にとらえたり、興奮や陶酔感と結びつけたりということはないと思いますが、なんとなく分らない、実感がないという人はないでしょうか。

 もしあなたが御言葉を聞いて「イエスは主である」と信仰告白に至るならば、あなたはすでに聖霊をいただいています。愛、喜び、平和といった良い実を結ばせるのも聖霊です(ガラテヤ5:22-23)。

 ただ、聖霊の働きには、人には予測不可能な自由さがあります。風(聖霊)は思いのままに吹きます。そのことは、宣教の働きが神ご自身であり、私たちでないことを明らかに示しています。

 聖霊のシャワーが降る共同体が教会だとも言われます。聖霊来りませ!と心合わせて祈りましょう。