幸福度を上げるために  

幸せだと感じることが多いと寿命が延びる。先日、早朝にウトウトしながらラジオを聞いているとそう言っているが聞こえてきた。なになにと聞き耳を立てて聞き始めると……。

 NHKラジオの「健康ライフ」という朝5時30分台の番組。「“幸福度”と寿命」というテーマで、予防医学研究者の石川善樹さんがゲストで話していた。拾い読みならぬ、拾い聞きだが聞き取ったことを紹介してみたい。

 幸せだと感じることが多いと寿命が延びると言われている。だから「幸福度」を上げようとなる。昔は、心がけだとか、考え方を変えればいいと言っていたが、実際はなかなか難しい。そこで最近は、環境や行動を変えることで幸福度を上げることが比較的容易にできると言われるようになった。例えば、ウソでいいから笑ってみる、下ばかり向かないで胸を張って上を見るようにする、ガッツポーズをしてみるとかである。部屋の模様替えをする、化粧や髪形や服装を変えてみる、というのも幸福度を上げることにつながりそうだ。昔、校内暴力で荒れた状況を立て直した学校のスローガンは「環境は人をつくる。その環境は人がつくる」であった。

 さらに驚いたことに国を挙げて幸福度を上げることを提唱している国があるという。英国である。幸福度を上げるために有効な5つのことを勧めている。1、運動をする。脳内に何とかいう成分が分泌して幸せ感が高まるという。2、感謝する。それも手紙とかではなく、面と向かって感謝の言葉を伝えるといい。3、人とつながる。できるだけ多くの人と関係を持つ。そして人のために汗を流す。4、新しいことを学ぶ。確かに学ぶことは成長と視野が広がり、幸福度が上がりそうだ。5、人に与える。「受けるより与えるのが幸いである」と聖書にもある。

 確かにすぐできる、そしてあまりお金がかからない。幸せは不幸に比べて、人から人へと伝わりやすいそうだ。幸せを呼ぶ男ならぬ、幸せを運ぶ人になろう。