お寺のような教会堂  

神奈川バプテスト連合(18の教会、3の伝道所)の湘南地区の5つの教会(平塚、藤沢、湘南台、逗子第一、港南めぐみ)で「湘南祈祷会」という集まりをしている。牧師と配偶者の任意の祈祷会である。

 3か月に一度、持ち回りで会場を受け持ち、楽しい会食と祈りと交わりの時をもっている。最初に担当の教会で礼拝をし、それから近くのレストランや食堂で昼食。これが楽しみ。毎回、先生方が安くておいしい、おしゃれなところを見つけてくださり、ゆっくりおしゃべりしながら会食。

 その後教会に戻り、それぞれの教会の様子など、恵み、課題を分かち合い、祈りあう。貴重な体験談や情報を得る有意義な時でもある。ともすると孤立し、問題を一人で抱え込んで悩むことの多い牧師や配偶者にとって、課題や問題を共に分かち合い、祈り合うことは大変な励ましになる。

 時にサプライズもある。先週は湘南台のS先生の企画で、片瀬カトリック教会を訪問した。マリオ・バラーロ神父の温かい歓迎を受け、教会の歴史や聖堂・信徒会館などを案内してもらった。誰もが入れない控室(準備室?)で、祭服や聖具などの説明もしてくださった。

 この片瀬カトリック教会の聖堂はなんとお寺のような純日本風建築である。現在、日本でこのような純日本風な会堂は三つしかないそうだ。片瀬江ノ島駅から徒歩5分、境川沿いに立地して、ロケーションもよく、江の島の観光スポットとしても有名である。小田急の観光ポスターにも使用されている。

 マリオ神父はとても気さくでユーモアのある司祭である。イタリア北部の町トリノ生まれの79歳。とてもお元気。中学生の頃から教会に通い始め、放課後友だちと教会に遊びに行っていたという。18歳の時、献身の召命を受け神学校へ。26歳で司祭叙階。その後宣教師の道を示され、1年後日本へ。各地で奉仕され、3年前司祭叙階50周年。お話を聞いて地道な尊い働きに感動を覚えた。