積極的な祈りへの六つのステップ ①

 祈りは信仰生活の基本であり、核心であります。信仰生活の成長のためにも、祈りにおいて成長することが求められます。ここに、米国の神学者で牧師のR.H.シューラー(1926年生)の勧める「祈りへの六つのステップ」を紹介します。今の自分の祈りを振り返ってみましょう。次週と合わせて2回連続で紹介します。

 ① 追及せよ。神を激しく求めなさい。罪の告白から始めなさい。具体的に述べなさい。自分のありのままの姿を打ち明け、厳しい言葉で容赦なく自分を描写し、さらけ出しなさい。「もし心を尽くして、神を求めるならば、あなたは必ず主を見出すだろう……」(申命記4:29)。

 ② 再検討せよ。あなた自身を吟味しなさい。祈る時、自分自身に向かって、「私は本当に正直だろうか」と問いなさい。ふざけたり、照れたり、ごまかしてはなりません。もし、あなたが信じられないで悩んでいるなら、そのことを告白するのです。たとえば次のように祈りなさい。「神さま、私の信仰があいまいで、暗く、だらだらしている時でも、あなたは私を愛して下さることを感謝しますと。

 ③ 確信せよ。神があなたのうちに働いて、何事か起こして下さることを積極的に確信しなさい。誠実に、また確信をもって祈りなさい。消極的な祈りは、あなたを弱くするだけです。「神さま、あなたが私を愛して下さっていることを知っています。あなたは私が犯した……のことで、私を赦そうと心から待っておられます」と祈るのです。

 祈りは実践です。ことあるごとに祈りましょう。祈りによって神さまのことがよく分かります。祈りによって自分自身のことがよく分かります。祈りによって励まされ、鍛えられます。祈りによって慰められます。祈りは信仰の訓練です。

 *『日常の祈り・苦しみの時の祈り』(佐藤優子訳 聖文舎 1978 9-11頁)引用