18才と81才の違い

 以前、シルバー川柳なるものを紹介したが、世の中には面白いことを考える人がいるもんだと改めて思ったのが、この「18才と81才の違い」というユーモアのある文章だ。ある随筆の中で紹介されていたもので(矢頭美世子コラム「次世代へのことづて」)、さっそく「サロン虹」の皆さんに紹介して、みんなで大笑いしたのだった。引用して紹介する。

 ◎道路を暴走するのが18才、逆走するのが81才。
 ◎心がもろいのが18才、骨がもろいのが81才。
 ◎偏差値が気になるのが18才、血糖値が気になるのが81才。
 ◎受験戦争を戦っているのが18才、アメリカと戦ったのが81才。
 ◎恋に溺れるのが18才、風呂で溺れるのが81才。
 ◎まだ何も知らないのが18才、もう何も覚えていないのが81才。
 ◎東京オリンピックに出たいと思うのが18才、東京オリンピックまで生きたいと思うのが81才。
 ◎自分探しの旅をしているのが18才、出掛けたまま分からなくなって皆が探しているのが81才。
 ◎「嵐」というと松本潤を思い出すのが18才、鞍馬天狗の嵐寛寿郎を思い出すのが81才。

 以上です。ちょっとブラックユーモアのようなものもあるが、どれもこれも痛快に高齢人生を笑い飛ばして底抜けに明るい。調子に乗って、私も作ってみた。

 ◎選挙に行かないのが18才、杖をついても選挙に行くのが81才。
 ◎親のすねをかじっているが18才、自分のすねをかじっているのが81才。
 ◎テレビ離れが18才、テレビ漬けが81才。

 皆さんも作ってみてはいかが?この応用編で「男と女の違い」バージョンや「東京人と大阪人の違い」バージョンなど面白いと思うがどうだろうか。

 シルバー川柳の「万歩計 半分以上 探し物」「この動悸 昔は恋で 今病気」「土地もある 家もあるけど 居場所なし」「起きたけど 寝るまで特に 用はなし」「厚化粧 笑う亭主は 薄毛症」などにもみられるが、笑いは自分という存在を相対化して(客観的に)見る視点から生まれる。シルバー川柳も「18才と81才の違い」の場合も、高齢化を冷静に相対化し、積極的に受け入れて楽しむゆとりから生まれているようだ。いくつになっても笑いのある人生を送りたいものだ