「一点一画の愛」マタイ5章17節~20節

 

はっきり言っておく。すべてのことが実現し、天地が消えうせるまで、律法の文字から一点一画も消え去ることはない。   マタイ5章18節

 

私たちは今月、協力伝道をきっかけに聖書を読んできました。私たち一人一人が愛し合い、助け合うことが必要なように、一つ一つの教会も協力が必要です。平塚バプテスト教会の歴史の中で、もっとも協力伝道の愛を感じたのは、おそらく無牧師の時期でしょう。大切な教会同士の愛が示されています。「愛」とは長い文脈の中から見れば「点」のようなことかもしれません。しかしその「点」はとても大事な「点」で、私たちを支えてきたのです。

そして愛の形は変化し続けるものです。しかしいつも事柄の中心にある「点」、愛に目を向けていたいのです。そして愛の形が変わるように、私たちの協力関係の形も時代によって変わり続けてゆくのです。私たちは様々に形を変えるけれども、イエス様が教えてくれた愛を大事にしてゆきたいのです。神様はどんなに時間が経過しても、どんなに変化を繰り返しても、その小さな「点」である愛を大切にし、残してゆきなさいと語っておられます。

今日の聖書個所の時代、もう旧約聖書はいらないという人がいました。イエス様はもう旧約聖書はいらないというその人々に、18節、旧約聖書は一文字も、一点一画も消え去ることないと教えました。そして旧約聖書は変わらないということと同時に、愛は形を変え続けるとも教えたのです。

続く21節以降を見るとそれがよくわかるでしょう。律法を愛として受け取りなおしておられます。イエス様は「しなさい」「してはならない」中にある「点」のような愛を明らかにしたお方です。そして文章全体をこの「点」のような愛から解釈をし直したお方です。

私たちにはいつも協力伝道という愛に囲まれていました。その「点」を、その愛を大事にしながら、今この時にふさわしい愛の形をもとめてゆきたいのです。教会は一人ではできないことがあります。国外伝道や牧師養成は一つの教会ではできません。そして教会は相互に学びあい、励ましあう仲間です。これからも他の教会と共に歩みましょう。そして私たちは互いに祈り会うように、教会同士のことも互いに祈り、愛し合い歩みましょう。

私たち一人一人も同じです。会って大きな愛を示すことができない時にいます。昔と同じ愛を示すことができない時を迎えています。それでも互いの間にある点のような、小さいけれども確かにある、愛を大事にしましょう。形は変わることがあるかもしれませんが、今できる愛、この時にふさわしい愛を大事にしましょう。

神様は小さな愛を大切にするお方です。互いに祈り、愛し合いましょう。お祈りをいたします。