「こどもの声が希望のしるし」ルカ2章8~20節

 

そして急いで行って、マリアとヨセフ、また飼い葉桶に寝かせてある乳飲み子を探し当てた。

ルカ2章16節

 

私たちはこどもを大切にする教会です。教会はこの礼拝と、この後のパーティーに、たくさんの人に加わって欲しいと思っています!今年は特にウクライナの戦争に心を痛めました。すべての戦争が間違えです。日本も軍事費(防衛費)を倍増させる議論が続いています。私たちに武器は必要ありません。武器を捨てて鋤を持てです。私たちがしたいのは壊すことではなく、育むことです。

暗い時代だと思います。お互いの軍事力に恐れを持ち、より強い軍事力が必要だと思い込んでいる世界です。こんな暗い時代、息苦しい時代に希望はどこにあるでしょうか。希望一つはこの後のパーティーが楽しいこと、そしてイエス様が私たちの心に光として来てくださることではないでしょうか。聖書を読みましょう。

イエス様の誕生は皇帝からの勅令、総督など誕生物語は世界情勢の中にあります。皇帝アウグストゥスとは世界最強の軍隊で、支配しました。だれも逆らえない、恐ろしい力、つまり軍事的抑止力によって「平和」を実現しました。その軍事費は人々からの税金です。人口調査をし、税金を集めました。戦争のための税金が集められる、行く先が見えない時代です。しかし、聖書からはそういった暗さは感じられません。何か希望を感じさせる物語になっています。

羊飼いに現れた天使は10節「恐れるな」と言います。最も恐ろしい事、それは暴力が支配する戦争です。天使はそれを恐れるなと言います。力ではなく愛が世界を支配する時が訪れるという告知です。相手の軍事力に恐ろしさを感じた人間は、より強い軍事力を持とうとします。でもそれに恐れる必要はないのです。地には平和が来ます。その光が私たちに与えられています。恐ろしい、恐ろしい、武器が必要だと言っていないで、平和を探しなさいと言っているのです。

羊飼いは恐れではなく、平和を探すために旅立ちました。天使はすぐに答えを教えず自分たちで協力をして探すように言います。羊飼いたちはどのように赤ちゃんを探したのでしょうか?私の想像ですが、羊飼いはきっとこどもの声を頼りに探したのではないでしょうか。こどもの声がする場所が、泣き声と足音のする場所が、赤ちゃんのいる場所でした。泣き声をたどってイエス様に出会ったのです。

私たちは今日クリスマスを迎えています。暗い時代でも、私たちは楽しみ、希望を持つことができます。きっと私たちがそうできるのは、イエス様の希望があるからでしょう。そして恐ろしい戦争が起こる時代にあって、私たちも「恐れるな」と告げられています。イエス様の誕生・平和という希望があると告げられているのです。その目印はこどもです。こどもたちの声のするところに希望と平和があります。私たちの礼拝もこどもの声がしるしです。私たちもこどもの声を目印に、恐れず、希望と平和を探し続けましょう。お祈りいたします。