「高齢者を大切にする教会」ルカ2章21~40節

 

これは万民のために整えてくださった救いで、異邦人を照らす啓示の光、あなたの民イスラエルの誉れです。

ルカ2章31~32節

 

あけましておめでとうございます。私たちはこどもを大切にする教会です。もちろん私たちは高齢者を大切にする教会です。どんな命も大切にする象徴として、平塚教会はこどもを大切にする教会ですと語っています。

神様を信じることは素晴らしいことです。でも信仰を長く持ち続けることは難しい事です。そんな時私たちを励ましてくれるのは、信仰を持ち続けた先輩の存在です。私たちは高齢者の話を良く聞き、元気をもらいたいのです。そしていつか私もあの人のようになりたいと若者があこがれる高齢者がたくさんいる教会になってゆきたいと思いますし、すでにたくさんいると思います。今日は新年最初の礼拝です。この1年の始まりを「高齢者を大切にする教会」という話から始めます。

イエス様は神殿の境内でシメオンという人と出会います。おそらくシメオンは高齢者です。衰えた老人かもしれません。でも31節からは、シメオンのあふれる豊かな感情が伝わってきます。イエス様に出会って、これはすべての人の救いだ、光だ、誉れだと興奮して喜んでいます。彼の顔がまぶしく輝いているのを想像できます。シメオンは長く信仰を貫いてきた人です。今日こそは救い主に会えるだろうかと毎日神殿に行き、息の長い信仰を持ち、礼拝を続けた人です

アンナも84歳の高齢者だったとあります。彼女も腰が曲がっていたでしょうか。でも彼女もきっと輝きと、感謝にあふれていた晴れやかな顔をしていたに違いありません。彼女の人生には困難なことがあったと記されています。でも彼女はそれでも信仰を捨てなかった人です。いえむしろ、人生に悲しみがあったからこそ、その悲しみを深く知り、祈り続けた人でした。「大丈夫、神様がいるから」と神様の慰めを語り続けた人でした。祭司は何も気づかず、この二人の高齢者がこの人こそ救い主だと見極めました。本当に救い主を見抜くことができたのは、信仰と人生の経験を深めた、年を重ねた信仰者だったのです。

私たちの教会にもシメオンとアンナがたくさんいます。こどもを抱いて、喜んで、大事にする、高齢者がたくさんいます。こどもと出会って目を輝かせている方がたくさんいます。そしてその方たちは信仰を守り続けた方です。人生の様々な苦労がありながらも、信仰を持ち続けた人、礼拝に通い続けた方々です。

私たちはこの教会のおじいちゃんとおばあちゃん、シメオンとアンナのような、長い信仰をいただきたいと思います。人生には様々なことがあります。それでも信仰を守り続け、礼拝をし続ける者に、私もなりたいと願います。

私たちはこどもを大切にする教会です。わたしたちは高齢者を大切にする教会です。私たちには今日、新しい1年が与えられました。今年も1年、健康に気を付けて、礼拝をし続けましょう。自分の命が続く限り礼拝し、主を待ち望む、そんな1年にしてゆきましょう。お祈りいたします。