「礼拝から派遣されて生きる」Ⅱコリント13章13節

主イエス・キリストの恵み、神の愛、聖霊の交わりが、あなたがた一同と共にあるように。

コリントの信徒への手紙Ⅱ 13章13節

 

今月の宣教は礼拝と礼典について考えています。8月から礼拝の「祝祷」が試験的に「派遣の祈り」になっています。礼拝は招きで始まり、派遣で終わる構造です。これは私たち礼拝者の1週間をよく表しています。私たちの1週間は日曜日、神様に招かれてこの礼拝に集うことから始めます。私たちは礼拝から生きる力をもらい、聖書とお互いから励ましをもらい、また派遣されてゆくのです。

派遣の祈りは平塚教会では次のように祈られています。「私達を礼拝に呼び集められた神様。あなたは今、私達をそれぞれの場所へと派遣されます。私達は主なる神を愛し、隣人を愛しましょう。主なる神に仕え、隣人に仕えましょう。主イエス・キリストの恵み、神の愛、聖霊の交わりが、派遣される私たちと共に、また全世界のあらゆる命と共に、豊かにありますように。アーメン」

クリスチャンは神様から1週間、職場や家庭や地域に派遣されていくと考えます。派遣された先では難しい人間関係や難しい問題に対処することになります。でも週の始めに神様が力を下さいます。だから私たちは1週間なんとか生き抜くことができ、なんとか愛をもって1週間を過ごすことができます。よい共同体を作る、そのために働くことができます。礼拝で一人一人が力と言葉をいただき、それぞれの場所に派遣されます。私たちはそこで愛し、仕える、1週間を過ごしてゆきましょう。

今日の聖書箇所を見ましょう。「聖霊の交わり」という言葉があります。教会では私たち同士の交流や祈り合い、励まし合い、食事を「交わり」と呼びます。教会は交流や信頼関係のある共同体づくりを大切にしてきました。聖霊の交わりとは、聖霊によって生まれる交わりのことです。神様が私たちに力と言葉を与え、私たち人間の間によい交流が、よい信頼関係が、よい共同体があることが聖霊の交わりです。

コリント教会は様々な課題があり、分裂しそうな教会でした。ぎくしゃくする共同体に、神様の力と言葉によって、よい信頼関係が起るようにと祈っています。そしてこの言葉は私たちに向けた言葉でもあります。派遣された場所で聖霊の交わりがある、よい信頼関係がある、そのような共同体を作ることが勧められています。

私たちの1週間が始まりました。私たちは今日またこの礼拝から派遣されます。私たちは聖霊から力をいただき、よい交わりを、より人間関係を創ることができるはずです。私たちはそのような聖霊の交わりを作る1週間を歩んでゆきましょう。

今日、敬老祝福祈祷の時を持ちます。高齢の方々の1週間が守られるようにお祈りします。高齢者の方がこの共同体のよい交わり、聖霊の交わりを守り続けて下さったことに感謝します。

私たちは1週間、こどもも大人も高齢者もそれぞれの場所でできる愛、仕えること、聖霊の交わりをつくること、その祈りを大事にしてゆきましょう。そのために今日もこの礼拝からまた派遣されてゆきます。お祈りをいたします。