感情の交通事故

 朝日新聞の土曜版に人生相談の欄がある。毎週楽しみにしている。回答者は数人いるが、美輪明宏さんの回答ぶりにはいつも感心する。

 

 先週は、母親の振るまいが我慢できない、という40代の娘さんからの相談。その母親というのが、自分の考えやルールが絶対で、相手の気持ちを考えずに押し通す。何かにつけ文句や罵倒を繰り返し、反論すると不平不満を並べる。自分のことは棚に上げて、何かと説教し他人を批判する。そんな母親にとって、どうすることが一番よいことなのかというのが相談事。

 

 美輪さんの回答。放っておくしか仕方がない。厳しいがすっきりした答え。美輪さんは次のように説明する。「お母さんのように、周りを不機嫌にさせるマイナスのエネルギーをまき散らす人はいます。ものすごいエネルギーをもっているものの、方向音痴。プラスの方に進行しなければいけないものが、逆行しているわけです。それでは、感情の交通事故も起きます」と。

 

 私たちの周りにも、確かにいつも「感情の交通事故」を起こしている人がいますね。トラブルメーカーとも言います。相手にしないことです。美輪さんも次のように言います。「本人もあっちこっちぶつかって、傷だらけでしょう。人生行路の道筋をそうやって生きてきた人だから、満身創痍のはずです。でも自業自得。娘が操縦しているわけではありません。自分の人生を操るのは本人ですから、やっぱり放っておくより仕方がない」。

 

 何かよい解決方法はないものでしょうか。美輪さんは最後に、自分がこの母親のようだと「心当たりの方は、今すぐにでもエネルギーの進行方向を逆に切り替えた方がよいでしょう」と勧める。方向転換、ギリシア語でメタノイア、回心(悔い改め)することです。さすが、美輪さん。最後にそっと「救いの道」を教えてくれます。皆さん、「心当たり」ありますか?

平塚バプテスト教会