憲法9条にノーベル平和賞を

 日本バプテスト連盟「憲法改悪を許さない私たちの共同アクション」の呼びかけで、神奈川、東京、北関東の三地方連合が共催して、5月3日(土)に恵泉バプテスト教会で「憲法フェスティバル2014」が開催された。

 

 集会でのアピールから二つだけ紹介したい。始めに「憲法9条にノーベル平和賞を」という活動を始められた鷹巣直美さん。彼女は二児の母親で、バプテスト教会連合大野キリスト教会(相模大野駅近く)の教会員。彼女は「自分の子どもを含め世界中の子どもたちを戦争から守るため、戦争をしない憲法9条を世界に広めたいと思い、この活動を一人で始めた」と話された。それもたまたまで、そしてその後は多くの方の署名協力やネットでの拡散、賛同した人たちで実行委員会を結成と活動は広がっていった。

 

 そして、4月9日、ノルウェー・ノーベル委員会から推薦を受理したという通知があり、正式に候補となった。今年は278の候補が登録され、受賞者は10月10日に発表されるとのこと。鷹巣さんは「武装すると他の国を怖がらせ、嫌われる。でも戦争をしない憲法をみんなで掲げ、戦争するつもりはないと伝えれば、仲間として受け入れてくれる。好意と共感が広がり、戦争やめようと一緒に手をつないでくれる。これこそ、本当の戦争抑止力になる」とアピ-ルされた。

 

 もう一人の方はリラン・バクレ―さん(米国人)。彼は今、ドキュメンタリー映画を作成している。題名は「ザ・思いやり予算」。映画を作るキッカケはイラク戦争で市民を米兵がヘリから無差別に射殺する映像を見て、「母国がこんなことを」と怒りで何日間も眠れなかったことだと言う。その怒りをもっと建設的なことにと考えて、「思いやり予算という日本からの支援がなくなったら米軍は帰るしかない」と思い、世論を高めるために映画作りを思いついた、とのこと。日本の税金で米軍一人当たり1400万円もの駐留経費を負担している実態を訴えるという。完成は今年の秋。上映運動して協力したいと考えている。