オバマ、アメージング・グレース歌う


 今年の元旦の朝刊に「オバマが歌った ゆるす心」の記事。昨年6月、米
南部サウスカロライナ州チャールストンで白人至上主義の男に射殺された
牧師ら黒人9人の追悼式があった。そこに参列したオバマ大統領がスピーチ
の途中10秒ほどの沈黙の後、突然伴奏なしで賛美歌「アメージング・グレー
ス」を歌い始めた、という。

 「アメージング・グレース/なんと甘美な響き/人でなしの私を救って下さ
った」。たちまち総立ちの大合唱に。天を見上げ、涙を流す人もいた、とあ
る。「米国ってすごいな」と感じ入った。日本の指導者が大勢の聴衆の前で
歌いだすとたちまち大合唱になる、なんてことはまずない。そんな共感・共
有できる歌がそもそもないのでは。

 追悼式の一週間前に、遺族は一人ひとり、容疑者に語りかけたという。
「あなたは私から大切な人を奪いました。もう彼女(母)と話し、抱きしめる
こともできません。でも私はあなたをゆるします」「私は自分がとても憤っ
ていることを告白しますが、憎むことはありません。ゆるさねばなりません。
あなたの魂のために私は祈ります」。地元の教会で23年、ゆるすことの意味
を説いてきたブレイルスフォード牧師もその言葉に圧倒されたという。米国
の信仰の底力をみる思いだ。

 この賛美歌の作詞者はジョン・ニュートン(1725-1807)。奴隷貿易に長年
携わった後、牧師になった英国人。彼は大勢のアフリカ人奴隷の売買に手を
染めた。罪の贖いとゆるしを求め、この歌を作ったとされる。歌は海を渡り、
米国で広く親しまれるようになった。この歌は差別にあがらう歌として歌わ
れ、アフリカ系米国人に、苦難に耐える勇気と強さを与えたと言われる。

 最後に、サウスカロライナ州コロンビアの黒人教会のローリック牧師の言
葉を紹介。「我々の歴史は、痛みの歴史。何か被害を受けた時、ゆるせなけ
れば、いつまでも憎しみに心を支配される。ゆるすことは、自らを解放する
ことなのです」。元旦の朝から素晴らしい言葉を頂いた。
 

平塚バプテスト教会

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